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手首のズレから腕のしびれに

以前も手のしびれは手首の調整で消えたと書きましたが、今回も同じような状態の方が来られました。
Aさんとしておきますが、このAさんは10年以上前から右腕全体にしびれがあり、病院に行ったところ頸の神経が圧迫していると言われ、頚椎の手術を受けられました。どのような手術かはわかりませんが、おそらく圧迫されている神経への圧力を取り除くような手術なのでしょう。
Aさん曰く、7つある頚椎のうち、5つ開いたとのことなので相当大きな手術だったと思います。
手術後しばらくは腕のしびれはよかったようですが、そのうちまた右腕全体にしびれを感じるようになってきた。Aさんご本人も頸が原因では、と言われます。
椅子に座ってもらい、後ろから頸に触れてみますが、大きな手術をしているのでこれは頸には触れてはいけないなという状態です。という訳で頚椎の調整からしびれを取るという選択肢は消えました。
どこかが圧迫してしびれに繋がっているはずなので各関節を調べると、やはり手首に大きなズレがある。詳しく書くと、大菱形骨、小菱形骨、舟状骨あたりです。
なにか、手をよく使うことはしてますか?と尋ねると、前に内職の仕事をしていたようで細かい作業で手をよく使っていたとのことです。きっとそれが手首の骨を歪ませてしまったと考えられます。
調整方法はとても簡単です。手首の硬くなっているところ、つまり歪みのある側の反対側に指を当てているだけ。強く押したり揉んだりはしてはいけません。ただジッと指を当てているだけです。
そうして、しばらくすると手首の硬かったところが緩んで柔らかくなります。これを少しずつ場所を変えてすべての硬い箇所を緩めると、先ほどまで感じていたしびれは消えました。
何年かぶりにしびれが消えたと喜んでいました。
手や腕にしびれがあれば、まずは手首の歪みを疑ってみることです。