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耳鳴り

70代女性のAさんは耳鳴りに悩んでいます。それは今年の1月8日から始まったようで、そのうち治るだろうとそのままにしておいたが一向に良くなりません。

ひと月後に病院へ行くと、来るのが遅いと言われ、耳鳴りが始まってからすぐに来ていれば治る可能性はあったのに、これじゃあもう治らないと言われてしまいます。

 

納得しなかったAさんは別の病院に行きましたが、先の病院と同じようなことを言われてしまった。

耳鳴りがうるさいため、左耳が聞こえにくいことを伝えると、では補聴器を出しましょうかと医者に言われたがそれは断ったそうです。

 

病院での診断は突発性難聴で治療の方法はなく、慣れるしかないとも言われたようです。

症状が出てから半年以上、左耳からゴーっという大きな音が24時間ずっと鳴っているのは精神的にもキツく耳を取り替えたいくらいしんどいとAさんは言われます。

 

 

Aさんに椅子に座ってもらい後ろから観察します。耳は側頭骨に関係しているので乳様突起の左右を比べてみると左の乳様突起が大きく飛び出している。これは左の側頭骨が下がっている証拠です。

まずは共鳴法で下がっている側頭骨を上げます。後頭骨も左が下がっているので上げる。

次に頸椎1番のズレを盆のくぼへの愉気で調整し、頸椎2、3番は共鳴法で整えます。

 

ここまでで先ほどまで感じていた耳鳴りはかなり減っています。残り4割程度というところでしょうか。もう一度丁寧に観察すると、まだ側頭骨の傾きが調整しきれていません。

この傾きがほぼ揃うまで調整すると、うるさいくらいの耳鳴りはほぼ消えました。

 

病院では治らないと言われた耳鳴りが10分ほどでほとんど聞こえないくらいまで改善されたのは、Aさんだけではなく、私自身もとても嬉しい出来事でした。

 

すべての耳鳴りがこれで改善するわけではありませんが、今回は側頭骨の傾きが大きな原因のひとつでした。