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ストレートネック

本日ご来店のIさんは病院でストレートネックと診断され、数回リハビリに通ったけれど痛いだけで特には改善もせずにリハビリに行くのをやめてしまった。頸から肩のコリに悩んでいるということです。

 

まずはイスに座ってもらい背中を観察します。腰から背中にかけて捻れているのがよくわかります。

整形外科でのリハビリは頸や後頭部を強めに押されていたようですが、頸の問題はまず背骨の下から整えていかなければいけません。

 

背骨の捻れを下へ辿っていくと仙骨に到達します。この仙骨を真ん中を中心として左右軽く触れると右側が盛り上がっていて、左側は逆にヘコんでいます。わずかな凹凸の差ですが、この捻れが上に行くと捻れ方が強くなるので頸に大きな影響を及ぼしているわけです。

 

まずは例の共鳴法で仙骨の捻れを修正します。次に簡単な体操で腰椎と胸椎を整えたら、うつ伏せになってもらい、残った背骨の歪みを個別に調整します。

 

腰椎1番、胸椎6、7番に捻れが強く出ていました。

はじめに立位で正面から観察した際、頸の位置が中心ではなく横に平行移動していたのは、胸椎6、7番の捻れが原因でした。

 

これで下から背骨を整えていきました。まだ頸には触れていませんが、いちど起き上がっていただきイスに座ってもらいます。頸の具合はいかがですか?と聞くと、楽になっていますとのことです。

 

あとは腕からの引っぱりがあるようなので手首から腕をゆるめ、頭の後頭骨、側頭骨、C1を調整するとかなりすっきりされてようで、身長が伸びたみたいと仰っていました。頸に硬いゴリゴリしたコリがあったのが消えていると驚いてさえいます。

 

 

ストレートネックだからといって頸ばかりいじるのはいただけません。

むしろ頸にはほとんど触れなくても楽になることが多いです。それは下から整えていくことで自然と頸まで緩んでくることは確かだからです。