身体の左右重心には、足首にある距骨と骨盤の真ん中にある仙骨が大きく関係している。
この距骨と仙骨を調整すると左右バランスが整い、重心が偏っていたことによる不調が消えていきます。
先日、約3年ぶりに奈良にある朱鯨亭の講座に参加してきました。
別所先生の操法は日々進化していて、3年ぶりの参加となると新しいことだらけでした。
その中でも、特に参考になったのが左右バランスを整えるということ。
左右のバランスが崩れて、わずかでもどちらかに重心が寄ってしまうと、より重心がかかっている側に不調が起きやすい。身体の左側ばかりいつも具合が悪いというのは典型的な重心の偏りと言われます。
操法自体はとても簡単で、だれでもできるようなものですが、左右どちらに重心がかかっているのか、その見極めが難しく正確な判断ができる観察力が必要です。
本日Sさんは股関節の不調でお越しになりました。
歩くのもシンドく、脚が上がらないためつまずく、しゃがむことができないなどの症状です。
立位で正面から見てみると、骨盤が大きく左へ傾いています。
これは左側へ重心が偏っている証拠です。そのため左股関節に不調を感じているのでしょう。
教わった操法をさっそく使います。立ったまま距骨を調整するため手の小指に触れる。
2度ほど行なってやや変化したものの、まだ左へ寄っている。それだけ偏りが強いです。
次に直接距骨を動かすと重心はほぼ中央にきたようです。骨盤の傾きも揃いました。
これでどうですか?と聞くと先ほどまで感じていた股関節の不調は消え、スムーズに動けるようになっていました。しゃがむこともできます。
左右重心のバランスを修正するだけでこれほどの効果がありました。
逆に言うと、普段から左右の重心が偏らない生活を気をつけなければいけませんね。