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古い捻挫

昔の捻挫が後々まで影響していることはよくあることです。

たかが捻挫と軽くみていると後で痛い思いをするかも知れません。

 

右の足首に違和感のあるOさんです。歩いたり、方向転換すると痛みが出ます。また、左足首に比べ右足首の方が回しにくいという状態です。

 

足首のどのあたりに痛みがあるかというと、外くるぶしの少し先にある立方骨と第5中足骨の近位付近です。

このあたりは捻挫するとズレる箇所です。お話を伺うと中学生の頃に大きな捻挫を経験されています。

もちろん、捻挫した当時は何かしらの治療なりの対処をして捻挫の痛みは消えたのでしょうが、捻挫の影響による足首のズレがわずかながら残っていたのでしょう。

このズレが後から悪さをしてくることが多いので、忘れたころに痛みや違和感として現れてきます。

 

この違和感を感じている立方骨を押すと圧痛があります。

朱鯨亭の別所先生考案の共鳴法を使い調整します。整体屋 風〜kaze〜では、この共鳴法をよく使っているため、ご来店されたことのある方にとってはお馴染みの操法でしょう。

 

小指の第一関節が足首の対応箇所です。さらに立方骨は足首の外側にあるため小指第一関節の外側が立方骨の位置になります。ここをチョッと撫でます。これだけでズレていた立方骨が整ってくるのですから、まぁ不思議なものですが確かに変化します。3回撫でると立方骨を押しても圧痛はなくなりました。

 

次に第5中足骨にも圧痛があるのでここを上下から軽くつまんでしばらくジッとしています。ある程度ジッとしていると緩んでくるのがわかるので押してみると、先ほどより随分マシになったようです。

 

さて、立ち上がってもらい色々と動いてもらうと痛みや違和感はほとんどなく具合はいいようです。

あとは足首の距骨と踵骨の関節を調整すると足首も回りやすくなりました。

 

しかし古い捻挫ですから、また戻る可能性はありますが、そのときはまた調整すればいいでしょう。

そのうちきっと忘れてしまうくらいになりますよ。