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テニス肘

先日お越しいただいた女性は3年ほど前から右肘にテニス肘の症状を抱えています。

病院で検査の結果テニス肘と診断されましたが、ほとんど治療もせず3年経ってしまったようです。
特にテニスをやっているわけではないのに肘の外側に痛みがある。難しく書くと外側上果炎というところでしょうか。家事をするときや、カバンを持つなどで特に痛みを感じるとのこと。
肘を曲げて一番とんがった肘鉄の部分を肘頭(ちゅうとう)と言いますが、ここを左右から押してみると外側(親指側)に痛みを感じます。尺骨に捻れがあると考えられます。
手のひらを上向きにした状態で、圧痛のある肘頭を左右から軽くつまんでしばらくじっとしていると緩んでくるのを感じます。再度肘頭を押してみると圧痛は消えています。これである程度捻れは解消されたはずです。
前腕の捻れだけではなく開きもあるようなので、手首の反動を使って前腕を締めてあげます。3~4回繰り返すと前腕はかなり柔らかくなりました。
それでは立ち上がってもらい何か重たいものを持ってみましょう。室内には丸イスがありますのでそれを持って肘を曲げ伸ばししてみるともう痛みはないとのこと。3年もののテニス肘の症状は消えたことになります。
肘周りの痛みは、前腕の捻れや開きを修正すると具合がいいようです。